(ギフチョウ)
4月13日 シロネコ谷〜テフテフ谷
この日9時に局長さんとシロネコ谷で待ち合わせておりまして、私その谷は知らなくてメールに地図添付してもらって、「ああ、この辺ね」なんて思って出かけたのだけれども場所が判らない。でも一本道だから、その内局長さんとすれ違うだろうと思って車を進めたけど出会わない。おおよその場所はあの辺なんだから、引き返して、ゆっくりと探す。局長さん、林道の少し凹んだ所におられた。そして10分遅れで合流する。
そして車を少し進めて、局長さんの予定ポイントに着くも先行者の車。さらに進んで、やっとこさ竿を持つ。
この谷は小さな小さな流れです。降り立った所はチャラ瀬が続いて、そんな所から仔アマゴが出る。昨日一昨日とすこぶる寒く、今朝の白鳥では氷が張ってたのに、仔アマゴは元気。仔アマゴの魚影は濃い。
それから上流に行くに従って、小さな淵やら中くらいの淵があったりで以外と面白い。でもそういう所からは何にも出なく、チャラ瀬で仔アマゴがでる。上流に行くほどに好ポイントが多くなるものの、そのうち仔アマゴすら出なくなって前半終了。

それからテフテフ谷に移動して昼食。この「テフテフ谷」も仮称です。訳もあります。
えー、この日局長さんが用意してくれたのは、なんとすき焼きなのです。前日のメールでは「うどんご馳走します」とのことだったのに、このえらい好待遇に、私、思わず涙しました。私、一生あなたに付いていきます。
そして牛肉なんぞを突っついてビール飲んで最後にうどん入れて食って幸せなときを過ごしてたら、1匹のチョウチョがヒラヒラと。局長さんが「あれはギフチョウだね」と言ったので、私は思わず帽子を右手に持って追っかけた。そしてチョウチョに追いついて帽子をスッと差し出したら、なんと帽子の中にチョウチョが止まった。以前誰かに「ギフチョウは高い所を飛ぶから、なかなか捕獲出来ない」と聞いてたから、こんなに簡単に捕まえられるのは、めったにないことなのだと思う。
私は「ヤッター、捕まえたー」と興奮して戻ったら、局長さん「ふ〜ん」と冷静。
「入れ物!入れ物!」と興奮した私は、局長さんの色々ケースから燗用のカップを取り出して、そこにギフチョウ入れて、局長さんの、なんだか知らんが網をかぶせてほっーーと落ち着いて観察する。「うーん、この網のふたじゃあよく見えん」とコーフンして、「透明なふた!、透明なふた!!」と叫ぶ。局長さん、冷静。
結局、透明なふたは見つからなかったので、網のふたをそっ〜と外して観察。
う〜っむ、美しい。尻尾の方の赤い斑点。これ、飛んでる時も見えた。青い斑点とオレンジ色もある。岐阜県民にとちゃあ、ギフチョウはチョウのシンボルなのだよ。私、生まれて初めてギフチョウ見た。大感激。この上ない喜びなのだ。そしてこのギフチョウ、ほんのわずかで消えてしまう。この儚さ。あわれだね〜〜。

さて充分に観察したのでリリース。でも、苛めすぎたのかなかなか飛び立たない。その間、パシャパシャ撮影。ちょっとあとピンが悔やまれた。

えー、このギフチョウですが、ある地域では捕獲禁止の立て札があります。県の天然記念物だったり市町村の天然記念物だったりして、さてここはどうだったのか・・・。ゆえに今回は、ここを「テフテフ谷」と表現しました。まあ、私の行為がそれに違反しとるかもしれんので・・・・。

その後釣り。まあ、釣れなかった・・・・・。

翌14日。一人牛道へ行く。そろそろ雪代も収まっとらんかと。
でもちょっと増水してた。10時過ぎに谷に到着して、まずは#14のドライを結んで釣り進むも全く出なくって、ニンフにしても全く出なくって、11時半には挫けた。
それからカップ焼きそばすすって谷に降りたら、そこそこのハッチがあって、稀に小イワナがからんでくれた。でも時間と共にハッチはしぼんで、最後にやっとこ20pのアマゴを釣った。

後日譚
13日に局長さんが私を誘ったのは、どうもあれ、私をサル避けに使ったらしい。局長さんの目的は、ここの山野草にに興味があって、そういえば、局長さんは、谷を背にして、あんまり釣りしないで、なにやらパチパチやってた。ここサルが多いらしくて、タバコプカプカする私はサル避けになると考えたららしい。
だからすき焼き食わせてくれたんだな。
まあ、私、すき焼きにはひれ伏せます。

(小振りなアマゴ)
4月21日 宮ヶ洞
今週も寒いです。朝は冷たい雨が降ってて、でも11時くらいになると時折薄日も射してきたのでとりあえず出かける。
でもきっと釣れんだろうから釣る気はないので、それでは大洞峠は通れるのかと確かめてみる。
白鳥側から牛道川を上って、林道が最後の橋を渡ったあたりから落石やら林道に張り出した枝が多くなって、でもとりあえずは車の通る部分は避けてあります。で、峠を越えて明宝地区になってほんの少し進んだあたり、去年(一昨年だったか)に路肩の崩れた所、そこに重機があって工事中。通れません。まあ、その工事規模からすると、近々には通行可となるでしょう。
引き返して牛道を覗く。水量多め。そして寒いです。吐く息が白い。絶対釣れんと思う。
それで栗巣へ行くも、風が強くって、水も濁り気味。なんかヤダ。
南下。八幡まで来ると、風は強いもののとりあえずは晴れてくる。白鳥方面を振り返るとどっしりと雲に覆われてます。あっちはヤダね。つくずく思う。
白鳥を出たのが11時半だったのに、宮ヶ洞に落ち着いたのが2時近くで、やっとこおにぎり食ってビール飲んでホッとして、フリースはおってマフラー巻いて川に立って、とりあえず小振りなアマゴを2匹釣った。川から上がる頃には、手袋を持参しなかった事を後悔した。
ちょっと寒すぎます。

(アヒル谷を釣る)
4月29日 アヒル谷
28日にワチガイ谷へ行って来ました。局長さんから「あんた好みの谷だよ」と言われたから。
林道は局長さんのレポートを見たからその通りで、車止めに着いて杣道が左岸にあるはずなんだけど、う〜ん、ない。でも右岸にそれらしき跡はある。こっちのことかな?。まあ、とりあえず、そこから入渓。
天気は良くって、少し増水ぎみで、カゲロウはブンブン飛んでて、「こりゃ〜入れ食いだ〜!」と思ったものの、全然出ません。
渓相はたしかに私好みで、苔むした岩があったり、その上に草が生えてたり、淵があったり滝があったり、綺麗な渓相です。適度な落差もちょうど良いです。でも、ちいさなお魚も出てくれないの。
本当ならもっと上流まで進んでイワナ釣りたかったけど、1時間で挫けました。
帰りに左岸にあるはずの杣道を探したけどやっぱり無くって、右岸のチョット上を見たらそれらしき跡があったので、少し斜面を登ってそれに沿って下ったら、すぐに渓へおり着いて、結局川通しで車のもとへ。

それからテフテフ谷へ移動。しばし読書。今季初。青天の中、瀬音を聞きながらの読書は気持ちいです。ビール飲んでカップ焼きそば食って、再び竿を振る。
でもやっぱりテフテフ谷は釣れなかった。
帰りの林道をトロトロ下ってたら、捕虫網を持った人が居た。ギフチョウ狙いかな?マニアはやっぱりポイント知ってますね。
私だって釣りマニアなんだけど、たくさん釣れる所は知らない。マニア失格かも知れん。

釣れないばっかりなので早々に帰宅してビール飲んでたら、スズケンさんが来た。
「おやお久しぶりですねえ。お元気でしたか?いやいや、そりゃ何よりです。で、今日は?本流のライズ狙い?釣れなんだ?そう。えっ、昨日は栗巣で山菜採り。沢山採って実家に送られたのですか。それはよかったですねぇ。で、明日は?また本流?釣れそうも無いって?そーでしょそーでしょ。ここは安易に渓流へ行きましょうよ。

ということで、、昨晩は大和の道の駅で温泉につかって車中泊をしたスズケンさんが、朝9時に掛軸店に来ました。
スズケンさんは最近新車を購入されたそうで、それば「富士山ナンバー」なんですね。私、初めて見たきがする。なんでも”富士山”世界遺産登録になりそうとのこと、おめでとうござます。
そしてアヒル谷へ行く。
私、ここはずっと以前に1回行ったことがある。その時は全然釣れず、枝も張り出してて釣り辛いとの印象しかなく、しかも谷から上がる時にはなんとも難儀して上がった覚えがある。
でも今回はそんなことは全くなく、竿は振りやすいし渓相は良いし、お魚もまあポツポツと。まあ、以前に入った時には、私はヘタクソだったんですな。近頃は、もっともっと小さな小さな谷でも釣るし・・。
さてアヒル谷。車から斜面を少し下って谷に立つ。まあ、増水してます。一昨日の雨のせいでしょう。天気は良くってハッチもある。まずはスズケンさんに先行してもらう。でも全く反応はないらしい。そこで私と交代。最初のポイントで釣る。
「おおっ〜、やりますね〜」とスズケンさん。
そしてスズケンさんが先行するも、出ない。そして私と交代。2つ目のポイントで釣る。
スズケンさん、アセル。
まあね、タイミングなのよ。人生と一緒。好い時もありゃあ悪い時もある。たまたま私のフライを落としたところにイワナが居ただけ。できることなら私だって、人生のタイミングの良い所にフライを落としたいけど、う〜ん・・・・・。
そしてスズケンさんに交代してすぐにアマゴを釣る。
その後お互いポツポツ。最後の堰堤で例のフライを投げたけど、何にも反応無かった。まあ、よござんした。(サイズは小振り)

それから別の谷へ行って昼食。
久々にケーちゃん頂いて・・・。
谷に下りてすぐにスズケンさんがバラして、私に仔アマゴが来て、それからも何度かバラシがあったけれどその後は全く反応が無くなって、私らの30メートル先に餌釣り師が入渓して終了。

スズケンさんはこれから静岡までご帰宅。連休前半の最終日の渋滞に立ち向かうとか。どうぞお気をつけてお帰り下さいませ。